PCクラスタワークショップin京都2010 |
主催 | PCクラスタコンソーシアム |
共催 | 京都大学学術情報メディアセンター |
会場 | キャンパスプラザ京都4F第3講義室 |
参加費 | 無料 |
定員 | 100名 |
事前登録 | 終了しました。 |
多数のご参加ありがとうございました。
開催趣旨
科学技術の発展のためには、大規模計算科学シミュレーションが必要不可欠であり、PCクラスタは計算科学へのゲートウェイです。
PCクラスターコンソー シアムでは、産業界、アカデミック界と連携して、計算科学へのゲートウェイであるPCクラスタの普及に努めてきております。
本ワークショップ初日は、文部科学省「e-サイエンス実現のためのシステム統合・連携ソフトウェアの研究開発」で研究開発されているシームレス高生産・高性能プログラム環境に関するチュートリアルを、2日目は、プラットフォームなどのPCクラスタに関する最新状況に加え、京都大学をはじめとする国内センターが有するスパコンの使われ方の一例を示しながら、今後の計算科学に対する支援方法について議論します。
皆様のご来場をお待ちしております。
会場:キャンパスプラザ京都4F第3講義室
プログラム
2月18日(木)
- 10:00~ 受付開始
- 10:30~10:35 オープニング
石川 裕(PCクラスタコンソーシアム会長/東京大学) - 10:35~16:30 シームレス高生産・高性能プログラム環境 チュートリアル文部科学省の支援による eScience プロジェクト「シームレス高生産・高性能プログラム環境」は、東京大学、京都大学、筑波大学で研究開発が進められています。その成果をSCore パッケージに組込み、オープンソースとして公開しています。今回、PCクラスタワークショップの場を借りまして、成果物の実際の使い方についてチュートリアルを開催いたします。10:35~11:00 SCore と eScience の install と設定について 発表資料
ご興味のある方は奮って御参加ください。
亀山 豊久(理化学研究所)SCore パッケージとそれに含まれる eScience の成果のプログラムの11:00~12:00 高性能並列プログラミング言語処理系 XcalableMP 発表資料
インストールや設定について解説いたします。
佐藤 三久(筑波大学)今後の並列プログラミング言語の主流になると考えられている PGASモデルに13:00~13:45 MPI-Adapter 発表資料
基づいた新しい並列プログラミング言語 XcalableMP(スケーラブル・エムピー)
について解説いたします。
住元 真司(富士通研究所)「MPI のプログラムがあるんだけど違うここの MPI は違うから動かせない」という問題は、MPI-Adapter で解決できます。プログラムを再コンパイル13:45~14:30 ファイルステージングシステムCatwalk
しなくても違う MPI 環境で動かすことがでる MPI-Adapter について解説します。
堀 敦史(東京大学) 発表資料小規模 PC クラスタからセンター運用された大規模クラスタまで,並列ファイル14:45~15:30 高生産並列スクリプト言語 Xcrypt 発表資料
システムの違いを Catwalk が吸収します。オンデマンド・ファイルステージング
システム Catwalkについて解説します。
平石 拓(京都大学)何度も似たようなジョブを投入する、クラスタ毎に異なるジョブスクリプトを
書くのが面倒、そういった問題を解決する Xcrypt(エクスクライプト)について
解説します。
15:30~16:30 自動チューニング機構付き数値ライブラリ XabcLib 発表資料
片桐 孝洋(東京大学)、黒田 久泰(愛媛大学/東京大学)
マシンの特性に合わせて毎回チューニングするのは多大な時間と労力が必要です。
Xabclib はそんなチューニングを自動でおこなってくれる数値ライブラリです。
2月19日(金)
- 9:30~ 受付開始
- 10:00~10:30 SCore最新状況
堀 敦史(PCクラスタコンソーシアム/東京大学) 発表資料
SCore 7 のマルチコア対応の詳細と、ファイルステージングシステム Catwalkを
紹介します。 - 10:30~11:00 インテルHPCプラットフォームの最新動向 発表資料
石川 達郎(インテル株式会社)
インテルは2010年に2つの新しいHPCサーバ用プロセッサを予定しています。
一つは4ソケット以上のサーバ用で初めてNehalemコアを用いたNehalem-EX、
もう一つは新しい32nmのプロセスで製造されるWestmereコアです。
これらのサーバプラットフォームについてその概要と特徴を紹介します。 - 11:00~11:30 コンソーシアム法人正会員企業発表セッションⅠ
富士通株式会社 久門 耕一
「PCクラスタシステムへの富士通の取り組み」 発表資料
富士通は、7月に理化学研究所様へNehalem CPU採用の1000ノード規模システムを納入し、
来年3月には日本原子力研究開発機構様にはブレードサーバと内蔵QDR InfiniBandを
用いた2000ノード規模の大規模クラスタを納入予定です。本発表では、これらの大規模
クラスタと最新技術のご紹介を行ないます。 - 11:30~12:10 T2K@京大とプログラム高度化共同研究 発表資料
中島 浩(京都大学)稼動開始から約2年を経過した京大のT2Kオープンスパコンは、多数のユーザ
グループによる活発な利用が続いている。本講演では、T2Kオープンスパコンの
導入を契機として開始した「プログラム高度化共同研究」の実施状況を中心に、
京大スパコンとそれを巡る活動状況について報告する。 - 12:10~13:30 昼休み
- 13:30~14:10 次世代スーパーコンピュータ開発の現状 発表資料横川 三津夫(理化学研究所)理化学研究所次世代スーパーコンピュータ開発実施本部は、10ペタフロップス級の
性能を持つスーパーコンピュータを、平成24年完成を目標に開発している。次世代
スーパーコンピュータの概要及び開発の現状について述べる。 - 14:20~15:20 ミニ討論会「シームレスな計算機環境を目指して」
計算科学へのゲートウェイであるPCクラスタを使用しているユーザは、その先に、
大学や研究機関の情報基盤センターが提供しているスパコン、さらには、
2014年に稼働する次世代スパコンを使った大規模な研究が期待される。
このような研究環境の支援において肝要なのは、PCクラスタや大学・研究機関の
スパコンを使っているユーザのスムーズな移行環境である。本ミニ討論会では、
課題を改めて浮き彫りにし、その取り組み方法について議論したい。
司会:石川 裕(東京大学)
登壇者:横川 三津夫(理化学研究所)
佐藤 三久(筑波大学)
中島 研吾(東京大学)
中島 浩(京都大学) - 15:20~15:50 ブレーク
- 15:50~17:15 コンソーシアム法人正会員企業発表セッションⅡ
15:50~16:10 株式会社アックス 竹岡 尚三
「アックスのSCoreクラスタLinuxの取り組みなど」 発表資料AXEはインターネット家電や自動車に必要な基本ソフトウェア及び、サーバ技術を「日立のテクニカルコンピューティングへの取り組み」 発表資料
開発提供し、また、それらの開発サポート、コンサルテーションを行います。
今回はSCoreベースの64ビットクラスタOS「axLinux雷神」とSCoreにかかわるサービスの
ご紹介を行います。
16:10~16:30 日本電気株式会社 緒方 隆盛
「NECのPCクラスタ向け数値計算ライブラリ」 発表資料
2009年10月にNECが公表しました数値計算ライブラリ集NumericFactoryとNECが独自に
開発している高速四倍精度ライブラリASLQUADについて、機能概要と性能情報をご紹介
いたします。
16:30~16:50 株式会社日立製作所 清水 正明
日立製作所のテクニカルサーバおよびサーバラインナップについてお話します。
また、ハードウェアで高品質な乱数を生成する物理乱数発生カードのご紹介、
GPUコンピューティングへの取り組みをご紹介します。
さらに、2009年11月発表の東京大学殿のT2K東大機におけるLinpack再測定について
お話します。944ノードを用いて101.74(前回82.98)TFlopsを達成いたしました。16:50~17:15 株式会社ベストシステムズ 島袋 慶悟
「新しく発売されたPGIコンパイラ10.0について」 発表資料
Portrand Group社から昨年12月にリリースされたPGI10.0について紹介します。
今回のPGI10.0から、Nvidia GPU対応のアクセラレータコンパイラが正式に利用
可能となります。その特長について説明致します。 - 17:15~17:45 AMD最新テクノロジーアップデート-HPCへの取り組み- 発表資料
山野 洋幸(日本AMD株式会社)
まもなく出荷が始まる12コア(および8コア)AMD Opteron プロセッサ・Magny-Coursを中心
とした、AMDの最新テクノロジーとHPCへの取り組みについてご紹介いたします。 - 18:00~ 懇親会(会費1,000円)